『義経英雄伝 修羅』 FROM SOFTWARE PS2 2005年
| 源平合戦をモチーフにしたアクションゲームです。 恐らく源平関係のゲームの中で一番史実に忠実だと思われます。 ファンタジー要素はほとんどなく、魔法とか術は出てきません。 有り得ない体術や動きも少ないので、プレイしていて安心できますが、 そのためにアクションとしては無双やBASARAに比べるとどうしても地味かも…。 特殊技とかもないし…。 しかし地味ゆえにリアリティがあるかもしれないです。 CERO15という表記の通りけっこうグロい。 血しぶきがこれでもかというくらい上がります。 敵兵味方兵の死体も消えません。死屍累々という図になることもあります。 血しぶきはオフに出来ますが、オフにしても倒れる時の動作がリアルなので逆にグロいことも。 またキャラクターが充分に育っていない時は回復アイテムもあまり多くないので、私のようにアクション苦手な人間は苦労します。 一般兵と隊長兵の力の差もあまり大きくなく、下手すると隊長兵を倒すより一般兵数人を倒す方がたいへんだったりも。 さすがに名前つき大将、顔グラフィックつき大将は群を抜いて強いですが。 大将が前線で戦っている時点でファンタジーですが、できるだけファンタジー要素を減らそうとしているあたりが好感です。 プレイヤーキャラ(大将)で単騎駆けすることも可能ですが、副大将二人に指示を出しつつ行くと、一々返事してくれたりして楽しいです。 キャラクターが育っていない時は副大将がいないと勝てないこともあります。 始めは義経編からですが、義経でプレイしてゆくうちに、平家編・義仲編もプレイできるようになります。 物語は三軍とも史実に忠実な正規エンディングと架空の外伝エンディングを持っています。 正規エンディングはどれも哀しさが残りますね。どれも場所はそれぞれですが滅亡エンドです。 一応ステージは勝利条件満たしてエンディングを迎えるので虚しさも募ります。 一方外伝エンディングは共通して、鎌倉で頼朝を倒すエンディングです。 スチル発生はこっちなので、ゲームとしてはこっちの方が正規のエンディングなのかも。 もっとも義経は頼朝に鎌倉追い出されるし、知盛は頼朝の命を取らないし不安要素は残るのですが、とりあえず物語はここで終わりだしねぇ。 義仲だけは頼朝に止めを刺して、幕府開くっぽいです。 モードは歴史を辿る群雄絵巻と、群雄絵巻でクリアしたステージを自由に戦える合戦演習、架空の合戦の特別演習があります。 群雄絵巻での大将はそれぞれ義経(始めの方は牛若)・知盛・義仲と固定です。 合戦演習と特別演習では好きなキャラクターを大将に出来るので、敦盛を大将にし知盛と時忠に偉そうに指示を出すこともできます。 敦盛は偉そうでも敬語なのでともかくとして、 義仲軍の樋口兼光は義仲に対しても尊大としか言いようのない言葉遣いなので見ていてはらはらします(義仲は全く気にしてませんが)。 菊王丸も然り。 6つのエンディングを見た後は三軍のキャラクターを合戦演習と特別演習で好き勝手に編成できるようになります。 なので大将知盛、副将義経・義仲で頼朝討つことも可能です。 「勇名は伊達ではないな知盛」(義経)、「やるではないか、知盛」(義仲)と名指しで褒めて貰えたりもします。 三軍の将が和気藹々としている図は和みますよ(´▽`) このゲームでは弓兵が厄介だったりするので、自軍の弓兵は重宝します。 最初は威力が弱いので使いにくいですが成長すると敦盛も(失礼)無敵になります。 大将・副将皆弓兵だと矢が乱れ飛んでいて楽しいです。そして強い。 使用できるキャラクターは以下の通り 一言は勝手な印象です 義経軍 ・義経…頼りない。盲目的に頼朝を追うことはないので個人的はけっこう好き。一番戦力的バランス取れてます。 ・牛若…生意気な子ども。義経記の牛若に近いのか、言葉遣いは寺のお稚児とは思えません。自分の意思で好きに動いちゃう。 ・弁慶…書写山炎上は弁慶の所為ではないことになってます。理性的で頼れる人です。義経のオカンポジション。 ・金売り吉次…弓兵なのでとりあえず重宝。 ・凛…オリジナルキャラクターの女の子。女の子は少ないので貴重です。 ・佐藤継信…地味。屋島の最期が目立たないので唯一の見せ場もなく…。 ・佐藤忠信…バランスが良いので最後まで使えます。でもやっぱりやや地味。 ・静…狩衣姿で戦う姿は格好いいけれど怖いです。義経とのエピソードムービーはいくつかありますが、なぜか印象に薄い。巴と義仲の別れの方が鮮烈かも。 ・那須与一…弓兵全キャラに共通していますがなぜか高慢ちき。その中でも与一が一番話し方が高慢ちき。扇の的当ては可愛いですが、なぜこのゲームの弓兵はこんなに高慢なのでしょう。 ・伊勢三郎…頼れるアニキ。動きが他のキャラと比べて特殊なので使いづらさはありますが、面白い。義経に対して最後までタメ口。 ・常陸坊…義経記の逃げるイメージしかありませんでしたが、攻撃力高いので使えるは使える。でもやっぱり衣川合戦は不参加だったような…。 ・烏天狗…正体は鎌田兵衛。牛若に発破かけに来ます。 義仲軍 ・義仲…樋口には高圧的に命令され、巴にはだだをこねられ、良い意味で大将っぽくない。野生的。 ・今井兼平…ちゃんと義仲を立ててる偉い人です。樋口プレイで「兄上」と言われてようやく今井と樋口が兄弟だったことを思い出しました。 ・楯親忠…使いづらい乗り物に乗っているのであまり使ってないです…。 ・巴…美人で格好いいお姉さん。義仲との別れは義仲の愛が伝わってきて切なくなりました。ある意味義経と静の別れより悲しい。 ・根井行親…義仲・樋口・今井・巴の義兄弟乳母兄弟が目立つためこの親子は酷く地味です。 ・樋口兼光…冷徹なまでにクールな義仲軍の裏の大将(だと信じてる)。巴と今井を副将にすると二人が「兄上」と連呼してくれます。義仲軍は平家に負けず劣らず仲良しです。『平家物語』と同じく義仲から絶対の信頼を置かれています。 平家軍 ・知盛…外伝エンドでも平家の終幕を予言するようなことを口にします。滅びが分かっていても、もがかなくてはならない辛苦を抱えているようです。攻撃範囲が広く使いやすい。 ・教経…知盛も手に余しているような熱血さん。菊王丸とのツーショットはカッコイイです。 ・重衡…囚われた重衡を救うステージで、救出後兄上に飛びつく(ように見えただけ)シーンが可愛かった。知盛が智将な分、重衡が子犬っぽく見えるのは気のせいだと思います。 ・敦盛…可愛い、ひたすら可愛い。顔の造形が女の子キャラと同じです。平家側に女の子いないので平家の花。偉そうに名乗るのも命令するのも何もかも可愛いです。一の谷ではどうしても死んでしまうのが酷く不満(-_-;) 育てると化けます。 ・時忠…弓兵なので、敦盛と共に副将にして使っていました。矢を乱れ討ちさせるのが大好きです。 ・菊王丸…ちょっと強面。教経と組ませると893っぽい…。動きが伊勢三郎と同じですこーし使いにくいかも。 ほかに隠しキャラとして以仁王・頼朝・景時・清盛・明秀・但馬などがいるようですがまだ敵としてしか出会ってません。 清盛に至ってはまだムービー以外で見れてません…。 そもそも敦盛が最愛なので群雄絵巻の方は敦盛死後鬼のように進めました。 一の谷がエンディングへの分岐になっていて、義経を倒すと外伝へ、倒さずに退却を選ぶと正規へ行くのですが、 とにかく何も考えず義経倒しました。敦盛のかたき! でも同じ場所にいたはずの重衡が捕虜なのに、何で敦盛は討死なんでしょうねー。 抵抗凄まじかったのか・・・。 義経編では敦盛を倒す前に笛のイベントが入ってきたりして余計哀しかったです。 何が哀しくてこの手で止め刺さねばならないのか(号泣) 演習なんかで敦盛の下に知盛を置くと敵を倒した時、知盛は息子に対するように優しく敦盛褒めてくれます。 子ども扱いがいつまでも抜けてない感じで、殺伐とした戦場が一瞬ほわゎんとします。 プレイヤーキャラ以外にも兵卒として将の下に組み込むための武士がたくさんいます。 維盛とか経正とか知章とか。でも行盛と資盛が敵としてのみの出場なのは残念です。 小松家があまりに存在ないのでちょっと可哀そう。 ちなみに倶梨伽羅合戦の火牛の計は不可能という見解が常識ですが、 このゲームをやると絶対無理だと実感できます。 放った牛に見事に吹っ飛ばされ、大将(行盛)と戦うどころの話ではありませんでした。 火牛の計は絶対無理。 |
平成19年8月23日